ほどなく、かまきりになる法をも体得したけれど、これはただその姿になるだけのことであって、べつだん面白くもなんともなかった。(太宰治『ロマネスク』)
変身願望というものがないわけではありませんが、カマキリにはなってみたいとは思いません。べつだん面白いのならともかく、、、。飛ぶことは、あまり上手ではないようです。
文庫本の装丁が新しくなったり、生誕100年ということで、今年は太宰治が読まれているようです。読まず嫌いだったのか、読んでみても自分に合わなかったのか忘れてしまいましたが、主要作品もあまり読んでいません(^^;)
太宰ファンの集いのような場所で、面と向かって「きらいっ!!」と言ったのは、三島由紀夫でした。その時、三島は本名の「平岡」を名乗ったのでしょうか? そして死ぬまで「第一私はこの人の顔がきらひだ。第二にこの人の田舎者のハイカラ趣味がきらひだ。第三にこの人が、自分に適しない役を演じたのがきらひだ」などと言い続けました。太宰からすれば若き三島は、生意気なだけで、ひ弱な都会のクソガキに見えたことでしょう(笑)
今日は、「カマキリ」について書くつもりでいましたが、作家の共食いみたいなお話になってしまいました。
雨音が聞こえます。太宰が入水したときの天気はどんなだったのでしょう???
かおるちゃんおそくなってごめんね♪
返信削除先ほど第141回芥川賞・直木賞(平成21年度上半期)の候補作が発表されました。新人だけが対象なのかと思っていたのですが、、、もう大ベテランの北村薫まで入ってました。それなら、筒井康隆とか村上春樹にもあげちゃえ!!という感じがします。
ルックスもOKですし、映画の出来映えもOKということで、西川美和さんあたりが営業的な本命かもしれません。
太宰治は第一回の芥川賞を取り損ねて、川端康成などと一悶着あったみたいです。なんだか最近は、ちっとも受賞作を読んでいません。
三島の言う太宰批判は判る気がします(^^;と言って、じゃ三島が好きかと聞かれると...ですが、いい理解者がいなかったのだろうな、甚だ残念な生き様と思います。
返信削除カマキリ、下の子が小学時代に飼っていましたが、あれは毎日街中で生餌を探して与えると言う大変な努力が必要。努力の甲斐あって、無事出産後他界しましたが、餌をぱくつく様なんざ観てると、だんだん可愛くなって来るから不思議です(^^)
(〆^O^)了解
返信削除