2009年10月7日水曜日

「寝媚びる」という言葉はありません

地下鉄を後楽園駅で降りて、雨が降る地上へとでると、いったいぜんたいどの辺りなのか謎で、、、ねこびるときねこびればねこびれ……と呪文のように呟きながら文京区の代表的ハコモノでおおよその位置関係を把握したしたつもりで歩き始めましたが、今日の目的地である「六角坂は上餌差町より伝通院の裏門の前に出る坂なり、古くより高家六角氏の屋敷の前なる坂故にかくいえり」(『改撰江戸志』)という六角坂ではなく、いつのまにか菊坂を登っていて、「一葉ゆかりの伊勢屋質店」が見えたところで、まったくの方角違いを歩いていることが確定しました(^^;)
しばらく彷徨うと、、、こんにゃくえんま・源覚寺の前にでました。鎌倉時代の作だという閻魔王坐像を拝見できます。右眼が黄色く濁っているのは閻魔王が老婆に右眼を与え、老婆は感謝のしるしとして、こんにゃくを供え続けたという言い伝えが説明書きされていました。今日も山盛りに蒟蒻が供えられてました。
うまく通り抜けられる道がなく、遠回りして源覚寺の裏手へまわりこみ、やっと六角坂下へと到着しましたが、道路を掘り返すような工事中でした。
ここには、立花隆さんの仕事場で通称「猫ビル」があります。やっとほら、ねこびれたくたびれたというところでございます。
六角坂をそのまま上がってゆくと伝通院のほうへは行けないようなので、引き返しました。善光寺坂をのぼって、澤蔵司稲荷・慈眼院には掲示写真の猫様が鎮座しておられました。

  一しぐれ礫や降りて小石川  (芭蕉)

雨が強くなってきました。明日は、台風、、、礫(つぶて)乱舞の空模様です。

1 件のコメント:

  1. この猫のふてぶてしさが好きです(^^)
    こいつが鎮座する場所が祠で、周りの人がそれを認めている。この雰囲気がいいですね。

    さて暴風圏内に入ったようです、雨風が強くなってきました。

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