2009年10月24日土曜日

ごらん、ここからだけ見えるんだ

鎌倉のあちこちで「トビに注意!!」の看板を見ました。「食べ物をねらって、後ろから飛びかかってきます。するどいツメで、けがをすることがあります。」と書いてありました。日光にいる猿のように厄介な存在になっているようです。鶴岡八幡宮でも鳩が驚いたように一斉に飛び立つときには、やはりトビが近くの上空を旋回していました。キツネと油揚げの取り合いをしているわけではなさそうです。
写真のトビが飛び立とうとしている建物は、加賀藩主・旧前田侯爵家の別邸だったもので、今は鎌倉文学館となっています。ここに来るまで全く知りませんでしたが、、、三島由紀夫は、ここで取材して、小説『春の雪』のなかに、松枝侯爵の別邸として登場させています。読み返してみると、フィクションを交えながらも情景が的確に描写されていて、見事と言うほかないです。裏山へと歩いてゆくと大仏が見えるポイントが一カ所だけあるように書かれていましたが、これは一般人には確認できそうにありません。
「招鶴洞」という名前のミニトンネルがありました。これだけは、前に見たことがあるような気がしましたが、、、写真かテレビで見ただけなのかもしれません。異界への入口には相応しい感じがしました。
バラ園は、花盛りでした。文学館の展示は特別展「鎌倉からの手紙 鎌倉への手紙」が12月13日までです。
小学生の時には、コンクリート製だと思い込んで疑いもしなかった大仏を見てから帰ることにしました。鎌倉駅までは、バスで戻ったら一時間に1本しかない宇都宮行きの湘南新宿ラインが3分前に出てしまったばかりなので、遅くなった昼食を食べて、古本屋さんを覗いたりして時間潰ししました。

1 件のコメント:

  1. あの辺りのトビは、おそらく、散歩の人に餌付けられたのでしょう。人間が美味しいものを持っていると認識しています。カラスも勿論しっていますので、充分注意してください。

    鎌倉のバスは、渋滞につかまると何時着くやらですからね...息子がバス通学だったですが、様子の分からない初日、泣いて帰ってきました。バスが来ない...って(^^;

    返信削除