八月の乾いた砂

この夏は、アブラゼミの死骸ばかりよく目にするのにまだセミの鳴き声を聞いていません。
椎名林檎に写真を撮られるのを厭がる女の歌があったかと思います。姿が写真になってしまうと「わたしが古くなる」という考え方です。
もしタイムトラベルが可能ならば、どこかに「過去」という膨大なデータが保存されているはずですよね？ その一部を書き換えてしまうと、その後に発生するデータも違ったものになるという前提で、映画「バックトゥザフューチャー」も「ターミネーター」も創られているようです。
「tsunami」が世界に通じる言葉だということを知ったのは、小学生の頃で、なんとなく誇らしいことのようにも感じたように憶えています。どうやら八月中にとても大きな余震が起こるという説がどんどん流布されているみたいですが、これから発生するデータもすでにどこかに「ある」のでしょうか？
人々の想念は、すべてその実現に向けて動くのでしょうか？、、、良いことも悪いことも。