2009年12月3日木曜日

僕は、窓がひとつ欲しい。

今日は、冷たい雨風の一日でした。
朝早く、一度起きたものの少したってからまた寝てしまって、次に目が覚めたのは正午前でした。昨夜から10時間以上も眠ってしまいました。
おととい川越の喜多院へ行く前には、旧・浦和にある別所沼をひとまわり歩きました。
詩人の神保光太郎は、別所沼のほとりに住んでいたそうです。そこへときどき訪れていたのが立原道造でした。立原が、24歳で亡くなることがなかったら詩人だけでなく建築家としても名を成していたかもしれません。
昭和12年の冬から翌年の春にかけて、立原は別所沼のほとりに自分の「週末住宅」を建てようとしていました。これを「ヒヤシンスハウス・風信子荘」と呼んで、多くの試案を重ねたそうですが、実現には至りませんでした。
それから67年後の2004年に立原が描いたスケッチをもとに実際に建物が作られました。内部も曜日によっては見ることができるようです。

”僕は室内にゐて、栗の木でつくった凭れの高い椅子に座ってうつらうつらと睡ってゐる。夕ぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。 僕は、窓が欲しい。たったひとつ。……”

1 件のコメント:

  1. 切り取ったような窓の景色、1日何もせず、その変化を楽しむ。。。贅沢な休日だなぁ。このたてもの窓は右側の暗い部分にあるのかな。
    私の部屋は西と北に窓がありますが、西陽が強いので年中雨戸、北側はカーテンで締め切りの状態。たまには窓を開けてみますか(^^)

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