2010年9月24日金曜日

「権現堂がきれまして、九段の下まで水がまいりました」



「第5回曼珠沙華まつり」開催中の幸手市権現堂堤へと行ってみました。

お江戸日本橋から北へおよそ50キロ、東武日光線・幸手駅から徒歩30分のところにあります。桜の名所としては有名ですが、ここ何年かで紫陽花、曼珠沙華、水仙などを植えています。

公称75万株の曼珠沙華ということなので、広さからすれば日高の巾着田よりも植栽密度が高そうです。今日はまだ二、三分咲きという感じでした。満開になれば気にならないのでしょうが、土手の斜面にそって稲の田植えみたく直線的に株がならんでいるのがはっきりと分かります。

この土手、昔は利根川の堤防だったようですが、利根川東遷事業によって役目を終えています。対岸の堤防が見あたらないので、最初から「江戸を洪水から守る」ために片側だけ造られたということでしょうか???

嘘か本当か分かりませんが、現在の利根川の堤防も東京側の方が強固にできていて、東京が洪水にならないようにもしものときには反対側が先に決壊するようになっているそうです。

享和二年(1802)六月、利根川が決壊して、修復の工事が思うように進まなかったときに通りかかった巡礼親子を人柱として川に投げ込んだところ、たちまち洪水は治まったという話があります。昭和初期に巡礼親子の供養碑が建てられました。

洪水の工事現場のところを巡礼親子が通るということが謎ですが、、、自ら人柱を申し出たという話と工事人夫が無理矢理投げ込んだという話があります。

圓朝は、幸手や栗橋をきちんと取材して「怪談牡丹灯籠」の一舞台としています。伝説や虚構を頭の中に交錯させて歩くには、よいところかもしれません、、。

2 件のコメント:

  1. 最近のゲリラ豪雨等の報道を観てて思うのは、地下鉄は危ないなと言う事です。どう考えてもあれが水路になる。出来るだけ標高の高い駅で降りて逃げて下さいね。四谷半蔵門麹町あたりは良さそうです。地表見ててもそう思うもんね。参考に

    http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/090123/090123_shiryo_8.pdf

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  2. 日本一の汚い川と言われた鶴見川の近くに住んでます!(^^)! 昔は対岸同士で堤防の強化競争で住民同士が険悪だったと言います。
    昭和50年ころには車の一方通行が決まると、道路の反対側同士で冷戦になりました。

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