2012年10月27日土曜日

襤褸



今日(10月27日)から「第53回東京名物神田古本まつり」が始まりました。11月3日までです。”青空掘り出し市”は、「100万冊の大バーゲン!!」というキャッチフレーズになってますが、100万冊あっても欲しい本が見つからないということもあるわけで、、それからすれば数万冊程度の電子書籍の品揃えはあまりに少なすぎるように思えます。ともかくぼろぼろになるまで読み返した本があるという人は幸せなのかもしれませんね、、。
今日は神田には行かず、浅草に向かいました。浅草寺・二天門のすぐ前に古いビルを改装して2009年11月1日にオープンしたという「アミューズミュージアム」は、土産物屋だと思って入って見たことがありませんでした。それが「布文化と浮世絵の美術館」だというので覘いてみることにしました。
午前10時半過ぎに到着しました。入場料は、1000円ですが「ぐるっとパス」で入れます。ショップの奥の方に「美術館」の入口がありました。まず「浮世絵シアター」がありました。約40分間で広重、歌麿など9枚の浮世絵について小倉久寛の語りによる解説のようでした。英文字幕付きでしたが、浮世絵の上に表示されるのが見苦しい感じでした。退屈なので全部は観ませんでした。
今は、民俗学者・田中忠三郎コレクションから「BORO」(ぼろ布)の展示が中心でした。会期が書いてないので、けっこう長く展示内容に変化がないのかもしれません。写真撮影も展示品に触ることもOKでした。
「襤褸」は、”ぼろ”あるいは”らんる”と読みます。”ぼろは着ててもこころのにしきどんな花よりきれいだぜ♪”という歌もありました。今となっては「美術品」ですから、とっても高価なのでしょう。
屋上からは、浅草寺境内やスカイツリーが見えます。猿回しも見えました。映画館はもう全て閉館になっていました。ロック座では、松嶋れいなが出てました。



4 件のコメント:

  1. おお、早い更新!

    古書を探す楽しみ、東アジアの国々でこの楽しみを満喫できるのはもはや日本だけ。

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  2. すばらしい本文にボロコメントなどつけたくないのですけど、先に付けたコメントが誤解されるので、解説を書きたくなりました(^^;

    文明の衝突
    植物だって縄張りを広げようと隣の植物と攻撃を繰り返しているわけだから「盛者必衰のことわり」は植物にまであてはまる真理なのですけど、C国やK国で古書を読めなくなってきているのは文明の衝突の結果なのですよね。C国では国民はまだ読めるしバブル景気で特定の古書などには投機的値段が付いているけど、いずれK国と同じ道をあゆむでしょうね。
    C国、K国、日本は、国語の表記方法に危機感があったのですよね。西洋に対抗するためにアルファベットを採用せよと主張した知識人がたくさんおりましたよね。C国では簡体字が産まれ、K国ではハングルが産まれたわけですけど、日本は紀元800年頃までに音節文字を創設したおかげで・・・日本の知性の高さがここでも証明されておりますね。簡体字もハングルも歴史の必然のようにとらえるべきと思いますが、彼らの国ではいずれ古書は読めなくなるでしょうね。

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  3. 日曜日。暇なので過去のブログを読み漁りました・・・・まったくすばらしい!!! 死ぬまでじゅぴ太夫さんの日記を追いかけたいです(^-^ )( ^-^)

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  4. ご無沙汰です(^^)/
    大戦後、アメリカの色彩学者が日本の端布屋で、和服の配色に狂喜し、買い漁って行ったと言う、池波正太郎の逸話を思い出しました。襤褸がどの時代か分かりませんが、通じるものがあるのだろうな。

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