2012年10月21日日曜日

消えた?!『深川の雪』


栃木の豪商・善野伊兵衛(初代釜伊)の依頼で歌麿は三枚の肉筆画「品川の月」「吉原の花」「深川の雪」を1788年頃から1818年頃にかけて描いたそうです。いずれも紙本着色の大幅で遊郭での様子が描かれています。
いろいろな経緯で現在、「品川の月」はフーリア美術館(米国)が「吉原の花」はワズワース・アセーニアム美術館(米国)の所蔵となっています。そして「深川の雪」は、日本人の浮世絵収集家がパリで買って1939(昭和14)年に日本へ持ち帰り、1943(昭和23)年に銀座松坂屋での浮世絵展に展示された後の行方が分かっていません。
栃木市は、500万円ほどの予算を使って「品川の月」の複製画をつくりました。これは、11月11日まで栃木市・太田家見世蔵に展示されています(上掲写真)。「吉原の花」の複製画もこれからつくるようです。
下掲の写真が行方不明になっている「深川の雪」です。どこかの蔵に眠っているのでしょうか???


3 件のコメント:

  1. 畳のサイズから見ると優に一畳はありそうですね。こんなに大きいんだ、初めて知りました。

    返信削除
  2. 「品川の月」は縦147.0X横318.6cmです。行方不明の「深川の雪」はそれよりも少し大きいと伝えられているそうです。版画の浮世絵のようにどこかに紛れてしまったなんてことはない大きさなのです。

    返信削除
  3. なんと!そんなにでかいのですか(・・)うわぁ、ますますびっくりです。

    返信削除