2012年7月30日月曜日

暑苦しい匂ひ


そろそろヤマユリの花も終わる頃かもしれません。遠目には清楚に見えるヤマユリの花ですが、その香りは濃厚すぎてなんだか淫靡な感じがしてきます。嫌いな匂いではありませんが、頭の中がいやらしいことでいっぱいになってしまいそうです。
むかしむかし「お葉」という名前のモデルがおりました。本名は「佐々木兼代」(1904~80)です。その名前は知らなくても竹久夢二や藤島武二が描いた絵で誰もが見たことがあるはずです。匂いを絵に描くことはできないのかもしれませんが、お葉の「匂い」にあたるところまで描いたのが伊藤晴雨だったような気がします。
『およう』という題で2002年には松竹が映画化しています(なぜか原作は、団鬼六)。お葉は渋谷亜紀、伊藤晴雨を竹中直人、竹久夢二は熊川哲也、藤島武二を里見浩太朗が演じています。ヤマユリから遠いところへ来てしまいました(笑)


1 件のコメント:

  1. ヤマの名前がつく方が一般的には小柄で地味なイメージでしたが、ヤマユリは違うんですね。こちらのほうがうんと艶やかだ。
    厭らしい気持ちになるなんてどんな匂いなのか、嗅いでみたいです(^^)

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