2012年7月12日木曜日

柳の下に2冊の本



「旧前田侯爵邸駒場本邸」を見た後、来た道を少し戻って「日本近代文学館」に寄りました。9月22日までは、通常展「近代の詩歌Ⅰ」 となってました。展示ホールの観覧料は100円で、支払うと「文学館観覧記念」として絵はがきが一枚入った封筒をくれました。100万点の資料を収蔵しているとのことですが、なんだか出し惜しみしているような展示内容でした。
駒場公園の中で直接行けると思っていた「日本民藝館」は、いったん公園の外から廻らないと入れませんでした。日本民藝館の「西館」となっている旧柳宗悦邸(第2・第3水曜、土曜のみ公開)だけ見られればよいと思っていたのですが、本館の入館料(1000円)を払わないと西館には入れませんでした。
本館は8月26日まで「作陶100年記念バーナード・リーチ展」となっていました。パンフレットには”当館では作品の説明書きを意識的に少なくしていますが、それは何より、物の美しさを十分に感受して頂きたいからであります。知識で物を見るのではなく、直感で見ることが何よりも肝要であるという、創立者柳宗悦の見識に基づいているからです。”と書かれていました。そうだとしても花瓶にしか見えないものに「花瓶」とだけ書いてあるのはなんだかなぁという感じがしました。
旧柳宗悦邸のほうは、思っていたよりつまらなくて「書斎」くらいしか見るべきものがないという感じでした。書斎の中央窓辺に人形が置いてあるのかと思ったら読書している見張りのおばさんでした(笑)
帰りは、歩いて渋谷駅のほうへ向かうことにしました。京王井の頭線の駒場東大前駅の近くに古書店があったので寄ってみました。店名が分かりませんでしたが、ネットで検索したところ「河野書店」のようです。なかなか良い本が並んでいて、値段はそう高くはない感じでした。店の外の500円均一の棚にあった村上春樹の単行本を2冊買うつもりでいましたが、店内も見たら気が変わって『ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクト』(アルク)と川本三郎・著『荷風好日』(岩波書店)の2冊にしました。各500円でした。前者は、CDが2枚付属しているはずでしたが、帰ってから1枚しか付いてないことに気付きました(^^;)
ポール・オースターは、柴田元幸の翻訳が良いせいもあるかもしれませんが、海外の純文学系の作家としては面白く読める本をたくさん書いています。CDは1枚足りませんでしたが、どんな声なのか聞けただけでもお買い得な一冊だったように思います(^^)




2 件のコメント:

  1. ははは、民藝館、言わんとする事は分かるけど、やたら恩着せがましいですね。絵画でもそう思う事は多いですが、感動のきっかけとして、ある程度の情報提供は必要と思います。説明書きをまんま受け取る人が多いのだろうけど、読まなきゃいいだけの話だもの。

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  2. 1枚なかったのは惜しかったですね…
    俺も行って見たいです^^

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