2012年6月12日火曜日

ぬらりと入れて、ぐにゃりと出して




永井荷風がしばしば訪れていた三ノ輪の「浄閑寺」のように広くは知られていない遊女の墓や供養塔はどれほどあるのでしょう、、群馬県の富岡市だったり、この潮来だったり思いがけないところにあるものです。
1996年に制作された渡辺世紀監督作品『ところてんの女』(フルモーション・ビンテージ)は、吉原のような公認された場所の遊女ではなく「ところてん屋を装った隠し売女」を取り上げた”倒錯官能時代劇ロマン”と、なんだかわけの分からないジャンル(?)設定になってます。
AmazonのDVD販売による記述(ストーリー)は、、「町飛脚をしている大男、与兵衛。欠点は鈍足。同僚の伝助にはいつもそれでバカにされていた。ある日、街で若い侍から手紙を頼まれる。それは、町はずれの裏通りにある、ところてん屋の娘に届けてくれというものだった。そこへ行くと確かにところてんの屋台が出ており、若い娘、お凛が一人で店をやっていた。お凛に手紙を渡す与兵衛は、その可憐な姿に目を奪われてしまう。それから何回か同じように侍からお凛に手紙を届け続ける与兵衛。ある夜、すっかりお凛に恋してしまった与兵衛が、眠れずにところてん屋を訪れる。と、お凛の様子がいつもと違う。「ところてんお好き?」と、聞いてくるお凛。誘われるまま、裏手の小屋へいざなわれる与兵衛。二人きりになると、いきなり着物を脱ぎだすお凛。度肝を抜かれる与兵衛。お凛はところてん屋を装った街娼だった。しかも、ところてんを使った、見たこともないプレイ。与兵衛はショックを受けるとともに、どうしようもない衝動にかられる…」となってました。
この作品のロケ地は佐原です。潮来へ行ったついでに寄った佐原でびっくりしたのは、歴史的な町並みが昨年の地震でかなり大規模に破壊されてしまったことでした。軒並み鉄パイプで足場が組まれて修復作業がされていました。「伊能忠敬旧宅」も屋根が崩れ落ちて建物は傾いてしまってました。なので当分は内部見学できません。
「伊能忠敬記念館」では、7月16日まで”東日本大震災復興祈念展-伊能図で見る被災地-”が行われています。月曜日なので休館かと思っていたら開いてました。入館料は500円です。残念ながら館内の撮影は禁止でした。
佐原駅の建物は新築されていました。前回は駅北口から浜松町バスターミナル行きのバスで帰ったので、その時と運行時刻は変化ないと思っていましたが、乗るつもりのバスが出る15分前に行ったら5分前にバスは出てしまっていて、次は一時間後でした。千葉や成田方面へ向かう電車も一時間に一本しかありません。
涙なしには観られない『ところてんの女』の結末シーンが撮影された諏訪神社にでも寄ろうかと思いましたが、気が変わってマクドナルドで2回目(?)の昼食にしました。
「心細い」人には、「ところてん」ですね(^^)v




5 件のコメント:

  1. 残念ながらトコロテンの話は全く理解できませんです((+_+))が、佐原が酷い被害を受けたのも知りませんでした。佐原には叔母が居ましたが裏に川が流れていて風呂場からハゼが釣れる場所でした。香取駅はどうなったのか? 思い出は遠くなるばかりです。

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  2. 派手に赤い香取駅の駅舎は何年か前と同じでした。「山田」は香取市の一番南のほうのようですね、、ヤマユリの咲く里山「橘ふれあい公園」と千年樹・府馬の大クスがある「展望公園」とが”ちば眺望100景”になってました。また「陸の松島」、「千丈が谷津」などと名付けられた水田地帯はフォトビジュアルな場所のようです。「樹林寺」というところには、冬に咲く樹齢600年の桜があるそうです。でもいずれも「小見川駅」からでもだいぶ距離があるので徒歩ではなかなか行けそうにありません(^^;)

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  3. 地理に疎いので山田の場所を把握してませんでしたが、グーグルアースで散歩したら、私が居たのは山田だけど多田山田でした!(^^)! 小見川の叔母さんが山田へ来たことがありますが、道なき道を歩いて山の中を通れば来られると言ってました。ちなみに私の鉄漿の祖母はヨオロゴの生まれです!(^^)! 懐かしい香取駅が派手に赤いとは想像がつきません。木造で小さな駅舎と駅前の時計屋しか記憶にないのです((+_+))

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  4. 佐原、姫の日記の影響で行きましたよ(^^)/あの地震では、相当の被害が出たでしょうね。耐震とは無縁の建物が多かったものな、残念です。でも、手が入れば、また長持ちすると考える事もできますね。

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  5. 期間限定公開?!

    http://www.youtube.com/watch?v=4dVkYXAB8rc

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