2012年3月2日金曜日

似非回峰行の終焉



「一本杉峠」には、なぜか同じくらいの大きさの杉が二本あるので、「二本杉峠」と間違って憶えていました。案内看板(写真・上)では、まだ「筑波鉄道」が走っているかのようです。きのこ山から旧・真壁駅までは真っ直ぐな一本道のように書かれていますが、実際には大半が鋪装されていないつづら折りの車道でした。下山道に入ったのが午後3時半くらいでした。
この時点では、午後5時発の最終バスが出るまでには着けそうと思っていましたが、、、午後4時にレストハウスまで5キロという標識があったので、残り一時間で7~8キロくらい進まねばなりません。走ってみたりもしましたが、長いこと走ったことなどないので走り通せないことは明らかで、かえってペースが落ちてしまいそうでした。足跡は、ウサギ、サル、イノシシ、シカなどで雪が止んでから人も車も通っていないようでした。
「伝正寺」がどこにあったのか見ている余裕もありませんでした。やっと平地まで来た時には、バスの出発まで残り10分でした。空でも飛ばないとバスには間に合いません。そうそう、きのこ山のあたりにはいくつもパラグライダーなどのジャンプ台(?)がありました。
岩瀬駅までは、およそ10キロです。今はサイクリング道になっている鉄道路跡をゆくことにしました。間もなく日が暮れます、、。
岩瀬駅まで残り2キロくらいのところまで来て、もう足が動かなくなりました。すでに11時間くらい握っている杖は手に馴染んでしまいました。ときどきミュージカルのコーラスラインみたいな真似をして歩いてみても苦しさが紛れるわけでもありませんでした。履いてきたトレッキングシューズは買って1年くらいですが寿命のようで、防水仕様の筈でしたが歩き始めてすぐに左右ともに浸水してきて足はずっと冷たく濡れたままでした。
中学生から爺婆まですれ違う人は、みんな挨拶してくれます。やっと駅が見えるところまで辿り着いたら電車がやってきて、、次の電車は53分後でした。
なんだか無性に「おしるこ」が飲みたかったのですが、駅の自販機にはありませんでした。駅には3ヶ所に自販機があるのに全部同じメーカーの同じ品揃えで、JRの担当者はバカじゃないかと思いました。
20:12発の小山行き電車に乗りました。駅の階段では、足が攣りそうになりました。


3 件のコメント:

  1. 似て非ずの回峰行と読むのでしょうか。まったく修行僧のようでしたね ご苦労さま、サロンパスをお送りしたいです(^^)

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  2. 「似非」はそのまま「えせ」と読みます。えっさほいさっさと書き上げる随筆のようなものを「似っ非い」と言います。

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  3. 相変わらず無謀ですね~(笑)

    でも、体力あるんですね~すごいですよ、あの道を…。
    よく知ってますから、大変だったと思います。
    道もかなり崩れてたと思うし。

    怪我だけはしないように注意してくださいね。
    お疲れさまでした。

    どの写真もきれいです^^

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