2012年3月21日水曜日

廃寺の百観音



阿夫利神社がある登山口からは、三つのルートがあります。「妙義山(314m)」へ先に登るルート、男坂か女坂から見晴台を経て「大小山(282m)」へ登るメインルート、そして案内板には書かれていませんが「石尊の滝」沿いの道から登るルートの三つです。
三年くらい前に一度だけ通ったことのある滝沿いの道を行くことにしました。大小山の手前にある「頂」で、たぶん三年前にもここで遭遇した親爺が別の方向から登ってきました。余程の「縁」があるわけではなく、きっとその親爺は日課のように来ているのではないかと思えます。三年前には、別の爺さんにこの山の名前を講釈していたことを思い出したので、聞いてみると記憶にあるのと同じ口調で「金山(かなやま)」だと言ってました。
ここで富士山だと思って見ていた白い山は、後になって「浅間山」だということが判明しました(^^;)
妙義山の山頂は広くありませんし低山ですが360度の視界です。日光連山や、またその後ろにある山々などはよく見えていましたが、ちょうど富士山がある方角は水蒸気がたっぷり舞い上がっていたようです。地震でV字に崩落した岩船山も見えました。たぶんもっと透明度があれば、ここからもスカイツリーが見えそうです。
妙義山からは、「大坊山(285m)」のほうへ行くつもりでいましたが、誤って別な方角へと進んでしまいました。「西場富士山(標高不明)」を経て下山すると「西場百観音」という道案内が出ていたので行ってみることにしました。
「百」は「沢山、いっぱい」という意味かと思っていたら廃寺跡に石造りの観世音菩薩像がちょうど百体三列にならべられていました。寛政2(1790)年から10年にかけて造立されたもののようでした。
再び阿夫利神社がある登山口から男坂経由で登り直して大坊山へと向かいました。


1 件のコメント:

  1. 観世音菩薩像が百体ですか…
    きっとご利益がある事でしょう。

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