2011年7月3日日曜日

家貧偉人出


土日にしか開館していないとのことなので、きのう群馬県みどり市(旧勢多郡東村)にある国登録有形文化財「旧花輪小学校記念館」へと行きました。わたらせ渓谷鐵道・花輪駅に午前8時47分の到着です。
花輪小学校は、明治6年の開校ですが、現存している木造校舎は昭和6年に「日本鋼管」の創立者・今泉嘉一郎の寄付によって建てられたものだということです。窓がアルミサッシに取り替えられた以外は、ほぼ建設当初のままだそうです。平成13年に廃校となっています。少子化と過疎化が原因でしょうか???
開館は10時なので、隣にある三島神社に寄ってから駅の方へ引き返して「御用銅蔵」(江戸に運ぶ足尾産出銅の一時保管場所)と「今泉嘉一郎の生家」を見ておくことにしました。蔵は一般民家の敷地内にあるようなので、道路からちょっと外観を見ただけです。生家のほうは、立派な門と塀だと思えましたが、横にまわると塀もなく、まるで映画のセットのように建っている風でした。
あと「藤滝不動尊」へ行ってみました。近くまでゆくと滝があるらしい方から冷気が流れてきていたので、凄い!!と思ったのですが、、、どうやらこの辺りの水路の近くは概ねどこもひんやりとしているのでした。滝は、落差5mくらいで水量は多くありませんでした。ブリキを切り取って人型にしたものがいっぱいぶら下げられていたのが不気味でした。
「わたらせ渓谷鐵道」がもし「渡良瀬川沿い鉄道」みたいな名前だったら、利用する観光客はさらに少ないかもしれません。ローカル鉄道は、保有車両が少ないので、たいてい必要以上にぴっかぴかにされているものですが、わたらせ渓谷鐵道車両の窓ガラスは、開業以来一度も窓拭きをしたことがないのではないかと思えるくらにいつも汚れています。8:47花輪駅着の次は、10:10発なので、この一輛の通過を見てから再び旧花輪小学校へ、、、退職した学校の先生みたいな爺さんが待ち受けていて、一番乗りでした(^^)
「家貧偉人出」は、玄関前にある”薪を背負って本を読む少年像”の土台にあった文字です。「貧すれば鈍する」とは全く別の考え方のようです。鈍すると言えば、、、「うさぎとかめ」など数多くの作詞をした石原和三郎は、この小学校を卒業して、校長にもなりました。今泉嘉一郎とともに勢多郡東村の誇りですね。

1 件のコメント:

  1. 貧して鈍するのは世帯主、それを見て育った子が偉人となるので、あながち別とも言えないかも知れないです。にしても、今は叩き上げで苦労した立派な人が、世に出て活躍する機会はあまりないですね。耳に心地よい言葉に翻弄され、見た目だけ評価し、真髄は痛いと敬遠する。その結果世は偽物ばかり。ぼちぼち帳尻を合わせる時期が来てるような気がします。

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