2010年10月26日火曜日

美しい日本の私、美しい私の日本



鎌倉文学館の建物は、昭和11年に旧加賀藩主前田家の別荘として建てられたものです。佐藤栄作元首相が借りていた時期に三島由紀夫が取材して小説『春の雪』の一場面となっています。その頃、三島はまさか自分自身の展示がここでされるとは想像もしなかったことでしょう。川端康成邸からは歩いて五分とかかりません。

川端はガス管咥えて自殺しましたが、もし三島のほうがノーベル文学賞を受賞していたら市ヶ谷で割腹自殺などしなかったような気がしてしまいます。

館内・展示物は撮影禁止なので1200円也の図録を購入しました。庭で昨日買ったままバッグに入っていたパンを食べて昼食としました。空には何羽もトビがぴーひょろろと旋回しています。帰るには早過ぎるような気もしたので、長谷寺に寄ってみました。

見覚えのある景色がないわけでもなく、でも以前に訪れたという記憶もなく、、、なんだか落ち着かない気分のまま長谷寺の中を一巡りしました。弁天窟という洞穴がありました。壁には酒顛童子など眷属の像が彫られていました。

駅に戻る途中、公文堂書店という古本屋に入って、三島の単行本を四冊買いました。『三熊野詣』の装丁がきれいなので前々から欲しいと思っていました。初版ではないので、1050円でした。店を出たら小雨になってました。

駅に着いて10分ほどで、宇都宮線直通の湘南新宿ライナーに乗れたので乗り換え無しで帰ることができましたが、約2時間、、、背中やお尻が痛くなってきてしまいました。鎌倉からの片道分の交通費で日光まで往復できるので、そう考えると鎌倉は遠い街です(^^;)

3 件のコメント:

  1. その距離感、180度私と反対です(爆)。
    浦和に友人が居るのですが、それが理由でなかなか会えずにいます。最近覚えたのが錦糸町乗り換えで地下鉄。乗り換えが少ないのでお気に入入りですが、値段が。。。(^^;

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  2. 見に覚えのある柄のバラが…。
    誰かさんの投稿と違って知的な内容だなぁ~。(笑)

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  3. JRで日光までの料金は、鎌倉までと同じくらいだったと思います。

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