2010年8月12日木曜日

負け犬入るべからず見世物小屋



ブログなどのなかに有名人の名前を出すときに「先生」とか「さん」とか「様」とか後ろに何か付けるかどうか迷うことがありますが、これは作家や著名人「呼び捨ての慣例」というのを適用するのがよろしいのかもしれません。



酒井順子が「週刊現代」に連載しているエッセイ「その人、独身?」の317回(8月21・28日合併号に掲載)で”見世物小屋の適正価格”について書いてました。どうやら酒井は、靖国神社のみたままつりに出ていた見世物小屋に入ってみたようです。ところが「あまりに人が密集していて」、「クラクラしてきてしまった」と演目の半分も見ないで退散してしまったのでした。「メインのお姉さんが蛇にかぶりつく」も見ていないにもかかわらず「600円という妥当な価格」と書いてました。週刊誌2ページ分のネタを600円で拾って、それで「妥当」かどうかの疑問が残りませんか?(笑)

それはともかく600円妥当説には賛成です。でもその中の560円分くらいは小雪太夫が「蛇にかぶりつく」分であって、もしアングラ劇団の大だいこんを見るだけなら600円は高すぎます。でもでもでもでも、、、「異界への入口」という幻想を買うということなら、それが適正価格に思えてくるのが不思議です。



酒井順子の経歴・カタガキなどはまるで知りませんでしたが、『負け犬の遠吠え』(2003年、講談社・刊)は、古本屋さんで100円均一という「適正価格」で購入したままどこかに積んであります。まだ読んでなくて、すまぬすまぬ(^^;)

5 件のコメント:

  1. 知らない人だったのでwikiで見ました。wikiに載ってるんだからメジャーなライターさんなんでしょうね。博報堂を3年で退社かぁ。。。ここだけでも凄いなぁ(^^)と好印象。

    負け犬の下位に独身男性がいるφ(.. )

    この発想も理解できます。尤も別の方向で見てるんだけどね(爆)

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  2. 著名人をさんづけで呼ぶ・・父親が凄い俳優で今はテレビで司会をしてるSが、イチローさん、野村さんなどと言ってる。一般人で縁もゆかりもない著名人をまるで友達でもあるかのように、さんづけで呼ぶ人が居る。
    私がイチローさんと言う時は彼に批判的な時です。及びもつかない天才だと尊敬の念が有ったら「さん」はつけられません。Sを嫌いなのは誰でも彼でもさんづけなんです!(^^)!
    親父が超有名な俳優だからって、全部友達扱いしてるから!(^^)!
    Facebookでテキサスのアントニオに友達認定されました( ^)o(^ )彼は私のことをヤスシと呼び捨てにします。もうじき敗戦記念日ですが、日米ではずいぶん違うんですね。

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  3. きょうのブログには金熊賞10個ほど貼り付けても良いですね^^v

    まったく突然にこういう文章を起こしてしまうあんぽんたん姫にはリスペクトします。なぜなら文章をぼくも参考にしているから^^
    ぼくはこの切り口の鋭さに到達できないでしょう。なが~く生きても一味の味さえだせない自分です。七味は唐辛子に何と何が加わるのだろうか。

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  4. 追記、、、

    「呼び捨ての慣例」については、消滅してしまった「てぃんくるSNS」で松沢呉一から学びました(^^)

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  5. ブログなどのなかで書くきまりでもう一つのものは、歴史的事実は現在形で書いても良いというのがありますよね。信長は1582年本能寺で死ぬといっても少しの違和感もありません。

    こういうところにはベールで覆われたとてつもなく大逆転なことが隠されているはずなのですが、ぼくの弛んだ脳みそでは立ち向かえません。
    脳は、ほんとうは過去を持たない。すべてのことは現在形なのではないでしょうか。
    .

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