2010年4月30日金曜日

坂の上のぶ~け!!ぶ~け!!ぶ~け!!



荷風終焉の地となった京成八幡を素通りして、午前7時半過ぎに佐倉へと到着しました。都内からの所要時間からして東京への通勤圏でもあることは間違いないようです。朝の下り電車なので空いていましたが、どのあたりからか判然としませんでしたが、成田方面へ向かう人で車内は徐々に混み合ってくるようでした。

国立歴史博物館(1983年設立)が佐倉に出来たのは、なんとなく神意のようなものも加勢していたのではないかという気がします。開館は午前9時半なので、それまでは佐倉城址公園をうろうろすることにしました。明治維新後は、旧陸軍の施設となったこともあり、兵士が高いところから飛び降りる練習をしたというコンクリート製の階段が残っていました。この種の遺構はたいてい「昇るな!!」とかと掲示されていそうなものですが、今でも勝手に飛び降り訓練できる状態でした。

”歴博”の入館料は、420円です。規模や展示内容からするととっても安い感じがします。城址公園内に歴博「くらしの植物苑」があって、無料かとおもっていたら100円でした。こちらは「苑」と言えるほどのものではなく、とっても割高な感じがしました。今は鉢植えの「桜草」が飾られていました。

城址公園内は、栄養状態の良い野良猫がいっぱい暮らしていました。公園内だけでなく寺の入口が閉鎖されているのかと思ったら、ネコが入れないようにしてあるのでした。

本日のメイン見物は、”歴博”ではなく「武家屋敷」です。移築や復元整備された3軒の家(旧河原家・旧但馬家・旧武居家)が公開されています。入場料210円です。どれも江戸後期の建築のようです。

こことは別な高台には、最後の佐倉藩主・堀田正倫の邸宅が「旧堀田邸(さくら庭園)」として公開されています。入場料310円です。明治23(1890)年に建てられた和風住宅となってます。庭だけなら無料で入れます。NHKの年末おまけ大河ドラマ『坂の上の雲』(第2部・今年末放送予定)では、「料亭」の場面として、堀田邸で撮影が行われたそうです。テレビ朝日系「侍戦隊シンケンジャー」にも登場したとのこと。

江戸幕末期の佐倉は蘭学が盛んで「西の長崎、東の佐倉」と言われたとのことです。最後に「順天堂記念館」を見ました。入場料100円です。天保14(1843)年に蘭医塾兼外科の診療所として創設され、現存する建物は安政5(1858)年に建てられたそうです。

いつものことで下調べが不十分でしたが、「さくら歴博への道・佐倉城址公園周辺イラストマップ」(国立歴史民族博物館で入手)が、上出来でこのおかげで道に迷わず効率よく歩くことができました。

3 件のコメント:

  1. 武家屋敷かφ(.. ) 時代小説が好きでよく読んでますが、屋敷の話になると、頭の中は時代劇をイメージしてしまいます。本物を見て勉強しないとね。

    前回の佐原は、とても楽しい思い出となりました。蕎麦も食べたしね。蕎麦粉を見つけたら、ホームベーカリで作ってみたいです。佐倉辺りの美味しい物はなにかな(^^)

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  2. 順天堂大学の由来をこの日記で偶然知った。ありがとう!!

    幕末の黎明期に東国で名の知れた団体は水戸藩ぐらい、それもすこしネガティブなイメージで後世に名を残しているだけと思っていた。

    >江戸幕末期の佐倉は蘭学が盛んで「西の長崎、東の佐倉」と言われたとのことです。
    はじめて知りました^^

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  3. 見学価値のあるのは武家屋敷ですか?
    江戸中期の農家に住んだことがあるので、何処の家も同じ間取りの平民の農家に興味あります。佐倉と佐原は昔は遠かったけど今なら直ぐ近くですね?

    知人が順天堂に通ってます。近くに最新の東部病院という大病院があるのに不自由な身体で順天堂で無ければ!と言ってます(^_-)-☆

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