2010年3月25日木曜日

その如月の望月のころ



今月30日が満月なので、旧暦では2月(如月)15日になるのではないかと思われます。

「花」と言えば桜を意味するようになったのは、鎌倉時代以降のようです。日本の固有種といえるような桜が、平安朝の頃まで「花と言えば梅」であったのは大陸からの帰化人の趣味が多大に影響しているのかな?と勝手に想像してみたりしております。

お月見は、秋の行事なので桜と縁遠いような気がしてしまいますが、近年の人工的なライトアップではなくて、月光に照らされた満開の桜というのを見てみたくなりました。

それに付け加えるなら、、、梶井基次郎が幻視したように桜の根が土に埋められた死体にしっかりとからみつくさまが見えてきそうな感じがします。

『雨月物語』の「白峯」で西行が崇徳院の怨霊とと対峙するのは、「十月はじめつかた」なのですが、そこに散る桜の花吹雪というのが似合いそうな気がします。

西行に「桜」と「死」のイメージが連鎖しても、西方浄土にたぶん桜の花は咲いていないでしょうね、、。

6 件のコメント:

  1. レイン~4月のあめはつめたくてぇ~。このフォトは静の傑作ですね。
    花吹雪には動を感じます。天上で雷神が太鼓を叩いている図を思い浮かべました。切腹も似合いそうに思います。

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  2. この写真貰ってよいですか?!

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  3. 写真は、ご自由にお使い下さい(^^)
    月は、貼り付け合成ですけどね(^^;)

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  4. さすがに合成だと気が付きましたけど(^^♪
    思いつけない我が身情けなや・・・(・。・;

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  5. 桜に月の光か。絶景でしょうねぇ。
    夜桜というと、昔は行灯にいれた電球がたくさん並んでいましたが、あれはあれで華やいだ風情を感じました。公園で電球を吊るしているのを見、春が近いなって風物詩だったような気もします。

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  6. ときを経て読み返す。かわらぬ関興を知る、いざ。

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