2009年12月23日水曜日

ぽっくり放苦離ぽいんとオブのーたりん





12月7日に足利の両崖山から大岩毘沙門天へと歩いた帰り道を往路にして、19日には大岩毘沙門天から行道山浄因寺へと行きました。この帰り道を今日の往路として、名草巨石群まで歩くのが今日のコースで、足利市駅から始めて、また足利市駅へと戻るとおよそ距離は29キロ超あります。

よりによって本日は、昼間の時間が最も短い冬至です。足利市駅を午前6時40分頃に出発しました。風は強くないものの夜明けの冷たさは半端ではなく、なんだか顔の皮膚が麻痺しそうな感じでした。行道山浄因寺手前までの最初の7キロちょっとは、平地の道路を歩きます。

最近買ったものではなく一昨年まで使用して、底面がすり切れて薄くなっているスニーカーを履いて歩くことにしました。

浄因寺への参道入口に「ポックリ(放苦離)信仰とは」という説明看板があります。江戸中期に始まった民間信仰のひとつで、人々が飢饉・過酷な年貢・貧困・病・老いなどの苦しさを放し離れて長寿と安楽死を祈った、というようなことが書いてありました。くそ坊主が尻からひねり出した文言かもしれませんが、、、「ぽっくり逝く」のポックリが「放苦離」と書くとは、思ってもみませんでした(^^;)

「山なみのみち」と名付けられたハイキングコースは、浄因寺の近くから名草巨石群あたりまでの約8.5キロです。途中で「馬打峠」と「藤坂峠」を通過します。「峠」と言うと、なんとなく一番高い地点のように錯覚してしまいますが、確かにひとつの山をまたいで越えるのなら、そうなのですが、山々が列なっているところの一番低いところに道を通して「峠」とするので、山の尾根を縦走していると峠に向かって下り、峠を越えたらまた上へと登ることになります。

ところで「名草」は、「めいそう」ではなく「なぐさ」と読むと言うことを今日知りました。

やっと目的地まで2キロの標識があったところで、歩き始めて4時間以上経過していました。たぶん最後の登り坂のようなのですが、これが苦しくてなかなか先に進めませんでした。もうすでに帰り道に全部同じ所を引き返す気力はなく、そうしていたら日没の方が先になりそうでした。たぶんもうポイント・オブ・ノーリターン(引き返し不可能な地点)に入ってしまったので、あとは目的地まで、ぽっくりぽっくり歩くだけ、、。

2 件のコメント:

  1. こちらも同じ運命でしょうか?
    ポックリに漢字があるとは( 一一)
    来年は勉強させてもらえませんかね((+_+))

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  2. 生まれた時点でノーリターンですから、死ぬ時くらいはポックリ逝きたい。人情ですね。映画等で、拳銃で脅されるシーンがありますが、一様に死にたくないから抵抗しないのは、釈然としません。日頃の覚悟が出来ていれば、あくまで抵抗する。射殺されるかもしれないけど、犯罪はそこで抑止できる。なんてのがあっても。。。うーむ、やっぱり出来ないかなぁ、ぽっくり逝けるだろうけどね(^^;

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