2009年11月4日水曜日

やうやう草加という宿にたどり着き

まずは、紀伊国屋文左衛門の墓を見てみることにしました。ネームバリュー(?)からして、大寺院のなかに巨大な墓石があるように勝手に思い込んでいましたが、深川にある成等院というこぢんまりとした寺に小さく朽ちかけた墓石があるだけでした。近年になってからの巨大な石碑が、その墓を隠すように建っています。鍵がかけられていたので道路からみただけになりました。
清澄庭園を一巡りした後、地下鉄で神保町へと移動しました。先週わざわざ購入した古本まつりの目録が、「ご自由にお持ち下さい」になっていました。10月30日に「なぎら健壱著のお散歩本が、いわゆるゾッキ本となって店先に並んでいた」と書いてしまいましたが、なぎらさんは、腰巻に写真入りで宣伝しているだけで、著者は町田忍という方でした。『東京ディープ散歩』という本ですが、内容は特に”ディープ”なところもなくターゲット読者も絞り込めていない感じです。文章にもややパワーがないので、この本を読んで、すぐそこに行ってみたくなるという気がしてきません。

今日は、草加市が無料で配布している「今様草加宿ガイドマップ」を見ながら埼玉県草加市内を歩いてきました。
「奥の細道」の冒頭をすらっと読むと、、、深川を船で出発して、千住から歩き始めて草加で第一日目を終えたかのようですが、曾良の随行日記では、千住に一週間ほど滞在してから春日部まで行ったことになってます。この曾良像が建てられていました。
今はどうなのか分かりませんが、水質の汚さでは日本トップクラスであった綾瀬川沿いを公園のように整備して、日光街道の松並木を再現したり、芭蕉にちなんだ名前の歩道橋を造るなど草加市はずいぶんお金をつぎ込んでいるようです。
しかしながら観光客が押し寄せるような宿場町としての町並みは既に無く、「煎餅」発祥の地で、沢山の煎餅屋がありながらも食べ歩きできる焼きたて煎餅を買える店は見あたらないなど、お散歩地としての魅力はいまひとつのようでした。

1 件のコメント:

  1. なるほどねφ(.. ) 。お金のつぎ込み場所がずれているのかもしれないですね。川越がそうです。歴史的な建物が並んでいるのに、歩道が全然マッチしていない。盛り上げようとする気持ちは分かりますが、どうも、船頭多くして船山に登るの雰囲気で、奇天烈です。

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