2009年11月23日月曜日

ヒーローは、みんなここで戦った

岩船山へと登る前に「日本一小さい岩舟石の資料館」に入って見ることにしました。最初に通りかかったときには、その小ささが不気味で、ドアを開けたとたん、待ってましたとばかりに水晶玉とかパワーストーンだという駄石を売りつけようとでもするのではないかという妄想をしながら、通り過ぎてしまいました。でも実は、レトロな感じがする石造りの建物の方が展示物よりも気になっていました。
建物の中には、誰もいませんでした。小さいながらも2階建です。岩船山からの採石は江戸時代に始まり、昭和30年頃の最盛期には、36の採石業者があったそうです。たぶん山の形も昔と今とではだいぶ違うのでしょう。需要の減少で現在も採石しているのは、1社だけとのことです。明治時代には、鉄道を敷いて人力のトロッコで移送していたこともあったようです。
岩船山は、標高172メートルしかありません。採石場跡は、映画やテレビのロケ地として、今も頻繁に使われているようです。セーラームーンも仮面ライダーもなんとか戦隊も、、みんなこの地で戦ったのです。
石段をひたすらのぼってゆくと775年に創建されたという高勝寺があります。岩舟町教育委員会によるこの寺に関しての説明看板は、教育者が書いたとは思えないくらいにめちゃくちゃな文章でした。読めば読むほど頭が痛くなりそうです(笑)
見晴台の柵の向こうに三角点の標識がありました。その50センチ先は、標高差100メートル以上もありそうな断崖絶壁でした。かなり遠くまで関東平野が見渡せます。
霊山として、古くからかなりの信仰を集めた山が、一方では変形し崩落するほどに切り刻まれてゆくという、、、そこに人々の対立、戦いのようなものがあったのかなかったのかは、教育委員会の難文には書かれていませんでした。
大平町出身の徳川第四代将軍家綱の生母・お楽の方などとの関連もありそうなところでした。三重塔などあれやこれやゆっくりと見て廻ったつもりでしたが、意外と時間のほうもゆったり過ぎてくれたようで、午後3時過ぎの電車で帰ることにしました。

1 件のコメント:

  1. ヒーローの戦場は、砕石場だったのか(・・)
    ちっとも知りませんでした。高校の裏に、広い空き地があり、規模が小さいのですが断崖や絶壁もあった。映画の撮影に仕えそうな場所だったのですが、結局バイクや無免の練習場でしたね。

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