2009年9月25日金曜日

展高く、うまうま文字を雲が書く

薄暗い美術館巡りをするにはもったいないような青空の日でした。
手帳に書き込んだメモでは、動物園など上野周辺へと行くつもりでいましたが、出光美術館で今月19日からはじまっている「芭蕉<奥の細道>からの贈りもの」という展示が気になったので、まずは有楽町へと向かいました。
石に彫られた芭蕉句碑は、あちこちで見かけますが、短冊や懐紙に芭蕉自身が書いたものを見る機会というのは、ありませんでした。その存在などあまり気にしませんでしたが、けっこう沢山残っているもののようでした。俳句を詠むというだけでなく「書家」でもあったということになりそうです。併設の仙厓展も楽しめました。
次は、東京国際フォーラム内にある相田みつを美術館です。うまへた文字と言うのか、へたうま文字というのか、、、とても特徴のある「書」によって書かれた「人間だもの」の世界は、まるごと受け入れてしまうか、猛反発して無視するしかないような感じがしてしまいます。
芭蕉が俳句ショップを開いていたのは、三越本店のとなりあたりになるのでしょうか、、、そこを通り過ぎて、3館目は三井記念美術館です。こちらは、「夢と追憶の江戸-高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展-」が、やはり今月19日から始まっていて、展示物は前・中・後期に分けて変更されるようです。もうすっかり江戸江戸として、疲れてきたので、歩かずに地下鉄で銀座まで移動することにしました。
銀座の雑居ビルの4階にある画廊となると、、、もう入りにくさMAX気分になります。しかも展示されているのが「責め絵」ともなると、さらに重たいものがありますが、銀座6丁目にあるヴァニラ画廊で明日までの「小妻容子責絵展、刺青美女・縄の情念と柔肌の墨」を見てみることにしました。
展示されていたのは、40数点ありました。画廊内は、カメラで監視されているだけで、お店の人は別室にいるようでした。『アナイス・ニンの日記』やらどう関係するのか分からない本なども購入できるようでしたが、絵はがきにしても価格が一桁、二桁違います。伊東晴雨の画集は、大きくない普通の本サイズでしたが、105000円となっていました。とても買える値段のものなどないので、訪問記念に500円のフィギュアがしゃぽんをひとつ。
まだ正午過ぎくらいなので、ぶらぶらと歩いていたら、「浜離宮500メートル」という表示があったので、そちらから隅田川を船で浅草まで遡って、帰途につきました。

2 件のコメント:

  1. この並びに、ヴァニラ画廊が入ってることが、とても嬉しいです(^^)発行部数が少ない分値段は高い...理屈です。なに、欲しければ自分で作ればいい事です(^^)v

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